春は来ないと、彼が言った。



恢の言葉が、ずぷりと心臓を貫通した。


わたしが睦くんを?

好き?


あの日も恢は同じことを言った。

そうだ、誤解。

解かなきゃって、わたし、思ってた。

恢に避けられた所為で言えなかったけど。

早く、言わなきゃ。


でもわたしより早く、恢が再び口を開いた。