春は来ないと、彼が言った。



「…ちが、…ちがうの。……恢はかっこ悪くなんて、ないから」



ぴたりと泣き止んだわたしを見て、恢が安堵の息を漏らした。

そんなに焦らせてごめんね。

またわたし、恢に迷惑かけちゃったかな。



「……桜は見れなかったけど、わたし、すごく嬉しかった。ここまで連れて来てくれて、ありがとう。約束守ってくれて、ありがとう。……恢がどう思ってても、わたしはずっと友達だと思ってるから…」



……………い、言えた。


わたし、言った!

やっと、言えた!



思ってたこと全部、ちゃんと、恢に、