春は来ないと、彼が言った。



さすがに3度もされると我慢できない。

むすっとしながら文句を言うと、恢がガシガシと乱雑に頭を掻いた。

どこか気まずそうに、目を泳がせながら。



「恢ってば、聞いてる!?」

「…………お前が、」

「え?」



わたしが、なに?


ドキッとしながら続きを待つと、ふいっと顔を逸らされた。

…あ…今のはちょっと傷付く…。