布団から飛び出した肩と爪先。


つい先日なら、寒さに震えて慌てて頭からすっぽり布団を被ってた。

つい昨日なら、暑さに耐えかねて布団なんて掛かってすらなかった。


でも、今日はどちらでもない。


心地良い陽気と少しの肌寒さが綺麗に混ざり合って、心を穏やかにしてくれるような。

そんな、不快指数の極めて低い気候。



「……やっぱり、」



嫌な予感、と言ったらおかしい。