「それでも恢がいいんだよね、椛ちゃんは」 辛そうに眉を下げた睦くんから視線が逸らせない。 なんで、そんな、顔、するの。 …よく似ていた。 昨日、春は来ないと叫んだ後の恢の表情に。 なにかに傷付いたような、行き場のない怒りを持て余しているような。 わたしには理解できないなにかを確かに抱えていた。 恢と睦くん、が。 ……2人は…どうして同じ顔をするの…?