―――『無理』って言える程、
アンタは頑張ったわけ?

好きなら好きって言って、

振られて、

スッキリしてきいや!!―――



―――はじめは、
興味本位だった。


なのに、
いつも何だかんだで相手にしてくれる。


そんなミッキーといると、
桜井先生の事も少し…忘れられる気がした。



でも逆に、
ミッキーはどこか桜井先生に似てる所があるから


思い出してしまう。




僕はミッキーを泣かせてしまった。


でも、
何で泣いてたんだろう?


僕を哀れんで…?
軽蔑したかな。


ごめんね、
ミッキー…

ピピピピピ…


目覚まし、
ではない何かが音を鳴らして耳を刺激する。


僕はそれに手を伸ばした。



【着信・ナオ】


通話ボタンを押し、
眠たい目をこする。


『もしもし?
ヒカルくん?

今日、文化祭の打ち合わせあるから今すぐ学校に来てね!』



え…


き、聞いてないよ。
いきなりかい?


忘れていたけど、そういえば僕は文化委員だったね。



『じゃ、よろしく』


ブツッ!
ツー…ツー…



「強引だなあ…ナオは」



苦笑いを浮かべて、ベッドを降りた。