「は!?
どうやって連れて来てん!!」



口が開きっぱなしの私に妖精が口を開く。



「え、
さっきのバスに居たじゃないか」



…………は????



「おる訳ないやんけ!
おったとしても気付く筈や!」



「ふっ

気付いて無かったのかい?
おばかさんだね、ミッキーは。」



妖精は私のオデコを人差し指で突いた。

私は顔をしかめて妖精を睨んだ。



てゆうか、
よくゴリが承諾したよな……



私はゴリの方を見た。



「おーい!岩松ー!!

ケイン連れてこっち来い!」



ゴリは大声で妖精を呼んだ。



「なんだい?」



妖精は言われるがまま、ゴリの元へ向かった。



「実はな……
俺も今日、馬を連れてきてるんだ。

俺の馬と、お前の馬…どっちが凄いか対決しないか?」



おいおい。
空手部の合宿やろ。



「おー!
面白そうじゃん!」



夏男を始め、
空手部員が盛り上がる。



「いいんじゃないかい?
連れてきなよ!」



妖精もノリノリだ。




「おーい!
連れてきてくれー!」



ゴリは誰かに馬を連れてくるように叫ぶ。



するとしばらくして、
何者かがやって来た。