「生徒会長には色んな噂があるからね。
ブラコンだとかホモだとか外人好きとか…
どれが本当か分かんないし。」



はあ、
そうなんだ…



「ミッキー!」



私は背後から妖精に頭を掴まれた。

妖精は目をキラキラさせ、
私の頭を強引に回して自身の方へと向かした。



「これをあげよう」



妖精が取り出したのは、
染五郎様の写真。



「ぎゃっ」



私は顔を赤くしてそれを受け取る。



「協力してあげなくもないよ?」



妖精はそう言ってポーズを決める。




『ウザイ』…そう思ったが、
ここはコイツに頼るに限る。



「弟よ!」


「うん、その呼び方は止めようか。」



妖精は迷惑そうな顔をしてそう言った。




「『ヒカル』って呼んでよ」



妖精は椅子に座り、
机に足を乗っけた。



「『ヒカル』?
何で?アンタ岩松光太やろ?」



私がそう言うと妖精はまた髪をかきあげた。
うん、かなりウザイ。



「『ヒカル』の方が僕には合ってると思わないかい?」



「いや別に」



その後妖精に写真を取り上げられた。