文化祭の帰り道、
妖精と、私と…


小杉と………で、
帰っていた。




「…なあ。」


「なんだい?
ミッキー。」


「この、服装…
やめるやろ??」



この中世のヨーロッパみたいな服。
妖精の話では、

のり姉に振られたヤケでこんな格好をしていたらしいし…


今となっては
必要ないはず。



「なんでだい?」


「なんでって…」


私は妖精の顔を見ると、
妖精は笑っていた。



「ミッキーは、
この僕の方が好きだろ?」



…えっ!



「だから、
このままでいいんだ。」


妖精は白い歯を見せて笑った。



どんな妖精でも、
好きやで。



でも、
この格好は…




…まあ、いっか。




私は何も言わず、
妖精の背中に顔をうずめた。