いつの間にか眠りについていた私が目を覚ますと部屋の中は真っ暗だった。 暗闇の中、携帯を手探りで探し時間を確かめる。 20:17と携帯のディスプレイに表示される。 寝すぎたな〜 「伸也さん。起きて。お腹すいた」 伸也さんを起こすのはこれが最後になるかもしれない。 私は目の前の光景を忘れないように脳に焼き付ける。 「伸也さん」 「起きた」 「うん」 伸也さん…やっぱり辛い。