気づかなくていい。

そう笑いたかった。

そう。
あたしの前には

「死ね」

この一文字が記されていた。
わからなかった。

「なに…これ?」

そう思うばかり。
クラスに二人、青ざめたあたし達。

あたしはみんなの顔を見回した。


ターゲットは…
あたし。

危ない…
このままじゃあたしだけでは済まない。
だが…
今は自分が最優先だ。

「え?あたし?」

笑いおどけながら言った。
だがクラスは静まり返り、空気がまるでないようだった。
とにかく息苦しい。
この一言だろう。