「……ちょっと…貴方達聞いていますの?」
「「あ、す、すいませんっ!」」
私が焦って道をどけると、颯太くんも慌てて道を開けた。
女の子の後ろには執事さんやらフットマンさんらしき人たちがぞろぞろ後ろを歩いていた。
いやー…この学園はお金持ち揃いと聞いていたけれど、使用人さん達を学園に入れる人なんて初めて見たよ。
「……アリス様…帰ってきたんだな」
女の子の後ろ姿を見ながら、ぽつりと颯太君は呟いた。
「あ、アリス様?」
「うん、さっきの人。西九条 有栖(にしくじょう ありす)様。俺らの一個上なんだけど、あの雰囲気じゃん?みんなからは“様”付けで呼ばれてんだ」
「…有栖様、ねぇ…」
「あ…片仮名で呼ばねぇと、怒られるから美優ちゃん気をつけて!」
え…何、その変なポリシー!

