目が覚めると、
まだ慣れない豪華な部屋の天井が目に入った。

「約束ね……か」


何だったんだろう。
あの夢。


過去に、
おじ様とあんな約束したかな?

おじ様と遼さんや翔さんの話……

した覚えがない。



おじ様の願い……


"遼さんと翔さんと仲良くする"


――無理だよ。

昨日のことを思い出し、涙腺が緩む。


遼さんにも、
翔さんにも、


怒られてばっかりだし。


遼さんには――


嫌われてる。



そういうのを全部見越して、
あんな夢見ちゃったのかな。


よく分かんない――。

明日は入学式なのに。


――おじ様



頑張りが足りなかったのかな。