で、でも… もう1人の人―― 私に冷たい視線を送っている、肌の白い人。 案外こういう怖そうな人が優しいのかもしれない。 漫画とかドラマでもよく見かけるし。 淡い期待を寄せながら、 その人に微笑んでみた。 ……だけど。 「……うざ」 と呟かれただけで。 私の小さな期待はあっけなく壊された。 ――戸籍上では兄妹の私達。 だけど、 私は彼らと赤の他人でしかないことを 心から思い知らされた。