「香枝ー!!遅刻よー!!」


朝、お母さんの声が遠くで聞こえる


起きると出掛ける時間だった


つまり寝坊


大慌てで準備、髪をとかしながら聞く


「お母さん何でもっと早く起こしてくれなかったの?」


「何言ってるの、何回も起こしたわよ。なのに香枝が起きなかったんじゃない。」


「マジ?!」


10分で支度完了バタバタと家を飛び出した


学校に着いたのは遅刻ギリギリ一分前


ゼェハァ言って教室に入った私を見てみんなが笑う


あぁ、水田君がこっちを見てる


雨宮香枝、一生の不覚




しかも自分の席について初めてケータイを家に忘れたことに気が付いた


ついてない