朝食を食べてると、和哉が 起きてきた。 「おはよ」 眠そうな顔をしながら、 目をこすっている。 「あれ… 愛羅、手首のリストバンド どうしたの?」 和哉が聞いてきた。 もしかして… ばれた? 「あ、これ? 栞がくれたんだっ」 あたしは、笑顔で答えた。 「そっか」 和哉はそっけない返事を した。