彼女、一人娘の名前はシャルロット。

母はすでに死んでしまっていてあまり記憶になかった。

おばあさんと一緒に暮らしていたのだが、貧しい暮らしぶりであった。


幼いシャルロットには祖母の職業がなんなのかは分からない。

時折ふらっと出て行ってしまってお金を持って帰ってくる。

そんな祖母に育てられ、シャルロットは充分に満足していた。

死んでしまった母親がいたならばもっと暮らしは豊かだったかもしれない。父親と離婚していなかったならもっと幸せだったかもしれない。

しかし、そんなことは考えないのだ。


シャルロットは、本当に本当に本当に本当に本当に本当に祖母が好きだったのだ。