不良彼氏と胸キュン恋愛【完】

また流星に……頭……撫でてもらえるチャンスあるかな……？


ふとそんなことを考えていた時。


「……――花音」


突然、耳に届いた低い声。


その声と同時にあたしの頭を撫でていた智也の手が何かによって弾かれた。



「おい、聞いてんのか？」


「へっ……？」


振り返ると、そこにいたのは……――。


「……りゅ…うせい？」


見上げた視線の先には仁王立ちした流星の姿。


夢かと思って何回か瞬きをして気付く。


これが現実であるということに。