女の子達に囲まれていても、背の高い流星は頭ひとつ飛びぬけている。 「キャー」とか「ギャー」とか、悲鳴にも似た黄色い声が廊下に響く。 それなのに、騒がれている当の本人は顔色ひとつ変えずに女の子達をかきわけながら歩き続ける。 流星にとってはこんな光景、日常茶飯事なんだろうなぁ。 流星がすごく遠い存在に感じて、思わず廊下から目を反らす。 「……ハァ……」 胸がチクチクと痛んで溜息が漏れる。