「ここのアイス屋さん、最高!!すっごい、美味しい~!!」
「そっか。よかったな」
「流星も食べればいいのに。あっ、そうだ!!あたしの一口あげようか?」
花音はニコッと笑いながら、手元のスプーンでストロベリーアイスをすくい俺の目の前まで持ち上げる。
その瞬間、隣の席に座っていた女が興味津々といった様子で俺達に熱い視線を送る。
いや、隣だけじゃない。
通路を挟んだ席にいる女もだ。
「はい、あ~んして?」
「無理」
「どうして?やっぱり、恥ずかしい?」
「違う」
「あっ、そっか。流星って甘い物苦手だったよね?ごめん!!」
「違う、そうじゃなくて」
確かに照れ臭いし、甘い物が苦手っていうのもある。
でも、一番の理由は周りの視線だ。
それなのに、花音はその視線に全く気付いていないらしい。



