「あたしが好きなのは、今もこれからもずっと流星だけだよ?」


「その言葉忘れんなよ」


「……――うん!!それと、これ。誕生日おめでとう!!」


流星の気持ちを知った今、もう何も恐れることなんてない。


あたしは枕元に置いてあった形のいびつになった紙袋を流星に手渡した。


「開けていいか?」


「もちろん!!」


包装紙の中から出てきた香水の入った小さな瓶。


割れちゃったかもって少し心配だったけど、中身は無事だった。


瓶の蓋を開けて匂いをかぐと、流星は鋭い目をわずかに細めた。