「ここ、どこ……?」 目を開けると、そこには心配そうな表情を浮かべた智也がいた。 「保健室。花音、階段から落ちたんだぞ?」 「そっか……。落ちちゃったんだ……。だけど……そのわりには……――」 足を滑らせて階段から落ちるなんて、マヌケすぎるよ……。 だけど、階段から落ちたわりにどこにも痛みを感じない。 足と腕に小さなアザができている程度。 階段から落ちて、この程度のケガしかしないなんて、信じられない。