「りゅ、流星……。ホント、ごめんね……?」 「いいから、黙って寝てろ」 「……うん」 流星の言葉にありがたく目を閉じる。 初めての放課後デート。 美尋ちゃんのことは気がかりだったけど、あたしはすぐに流星との初デートに頭を切り替えた。 手を繋ぎながら、街中を当てもなく歩く。 ただそれだけのことに、あたしはこれ以上ない幸せを感じていて。 だけど、そんな幸せな時間も長くは続かなかった。