「……――俺だ。静かにしろ」 「りゅ…うせ……い?」 口を覆われて驚くあたしの耳元にそっと口を寄せて流星はこう囁く。 「ちょっとこい」 「でも、今授業中……――」 「いいから」 えっ……?ちょっと待ってよ……――!! あたしはそのまま流星に引きずられるような格好で静まり返る廊下を歩いた。