それが流星の視線だって分かってるのに、顔を持ち上げることができない。 流星に会いたいって思ってたはずなのに、いざ目の前にすると昨日の出来事を思い出して罪悪感が体中を支配する。 流星と付き合ってるのに……あたし、智也と……――。 でも、このままずっと俯いているわけにはいかない。 「あの……流星、これ……よかったら」 顔を持ち上げてそっと差し出したクッキー。 クッキーの入っている包装紙が小刻みに震える。