あ~あ・・・。 こういう時って、何で早く着くんだろう。 ため息交じりで車を停めると、愛美は少し恥ずかしそうに降りていった。 ちょっとくらい、キスしたかったな・・・。 愛美の側へ駆け寄り、手を握ろうとした瞬間、 「忘れ物した!!」 思い出した様に、愛美が叫んだ。 「携帯、忘れちゃった。取りに戻るから、先行ってて」 「え~?携帯なんていらないだろ?」 オレといるのに、何で電話がいるんだよ。 ふて腐れたオレにはお構いなしに、愛美は車へと走って行った。