オレが向かった先は、とあるクラブだった。 クラブと言っても、派手に踊る様な場所とは違い、ここはしっとりと飲む場所。 「ここ?」 「そう。行こう」 わざとオレは由奈の手を取ると、歩き出した。 「洸輝、一人で歩けるよ?」 恥ずかしそうな顔で、由奈はオレを見上げた。 「いいじゃん。このままで。たまには、とことんヤキモチ妬かせてやろうぜ」 「え?」 耳元で囁く様に言って、階段を降りた。