「由紗ちゃん、お好み焼き好きでしょ? 由紗ちゃんにはぴったりかな、と思って」
「うれしい! ありがとう!」由紗がまたギュッと胸を押しあてながら抱きついてくる。
グッド。僕は心のなかで親指を立てた。「よかった、喜んでもらえて」
「あ、そういえば」と由紗が声を上げる。「あたし、高校の合格決まったんですよ」
「うん、知ってる」まさかまた催促か? と思いつつ、気付かないフリをする。「おめでとう!」
「ありがとう!」
お互いに押し黙り、見つめあう。キスをするような場面なのかもしれないが、由紗が求めてるのは、間違いなく別のもの。つまり、合格祝いだった。
「あ、そういえば」と由紗が白々しく言う。「あたし、もうすぐ卒業なんですよ」
「うん、知ってる。おめでとう!」
「ありがとう!」
また無言の、気まずい空気が流れた。
「うれしい! ありがとう!」由紗がまたギュッと胸を押しあてながら抱きついてくる。
グッド。僕は心のなかで親指を立てた。「よかった、喜んでもらえて」
「あ、そういえば」と由紗が声を上げる。「あたし、高校の合格決まったんですよ」
「うん、知ってる」まさかまた催促か? と思いつつ、気付かないフリをする。「おめでとう!」
「ありがとう!」
お互いに押し黙り、見つめあう。キスをするような場面なのかもしれないが、由紗が求めてるのは、間違いなく別のもの。つまり、合格祝いだった。
「あ、そういえば」と由紗が白々しく言う。「あたし、もうすぐ卒業なんですよ」
「うん、知ってる。おめでとう!」
「ありがとう!」
また無言の、気まずい空気が流れた。


