「龍くんがあわててる！」と、由紗はなぜか嬉しそうに笑う。


　その笑顔が可愛くて、思わず頬がゆるんだ。やっぱり僕は由紗に惚れてるのだな、と確信する。


由紗の、小柄だが、中学生とは思えないほど発育の良い胸。まだ幼さの残る顔。そのアンバランスさが、また僕を興奮させる。



「ねえ、龍くん。今日がなんの日だか知ってる？」由紗がわかりやすく、ホワイトデーのお返しを催促してくる。



「もちろん、わかってるよ」僕はポケットに入れてあった、小さな包みを手渡した。「はい、ホワイトデーのお返し」



　下着姿の由紗はその包みを素早く手に取ると、びりびりに破いて中身を取り出した。「ぬおおぉぉ！」


雑貨屋で買ったお好み焼きのストラップを見て、由紗はよくわからない言葉を発した。「食べたいぃぃ！」