「…自分だけ助かっといて…生きたいだなんて…」 二人は死にたくなかったのに死んじゃって… あたしは生き残って…… 「ごめんね…二人とも…」 蓮さんといた時間があまりにも楽しくて…。 充実してたせいかな…? 浮かれてた……。 墓石に優しく触れて、額をくっつける。 こうすれば、二人に近付ける気がしたから… 「二人とも…大好き…」 あたしもそっちに行くからね…。 遅かれ早かれ、これなら約束出来る。 あたしはしばらくそのまま動けずにいた。