「………夢月…?」 いつもなら目を覚ましてすぐにあいつの顔が目の前にあるのに… 気配すら無い。 「夢月!!」 不安になってあいつの姿を探す。 部屋中どこを探してもあいつの姿は無かった。 「夢月…どこに……」 ただでさえ最近体調が悪そうだったってのに… 一人でふらふらしやがって… イライラして片手で前髪を掻き上げた。 その時机に置かれていた紙に視線を向けた。 ………紙……? その紙を手に取る。