「……んっ………」 目元に何かが触れる。それは、何かをなぞるように頬へと移動した。 「……んん…?」 ゆっくりと目を開けると、目の前に蓮さんの顔があった。どうやら同じベットで寝ていたようだ。 蓮さんに抱きしめられるような感じになってる。 「…え……?」 「…起きたか」 「…うん。おはよう…」 そう言って笑顔を浮かべる。蓮さんの手はあたしの頬に触れたままだ。 「……おは…よう」 そう挨拶はしたものの、蓮さんは何か戸惑っているように見えた。