「お風呂ありがとうです!」 首からタオルをかけて、蓮さんに駆け寄る。 「…………早かったな」 ベットに横になりながら、前髪を掻き上げる。その動作が何だか色っぽい。 「…………何だ?」 蓮さんは怪訝そうにあたしを見上げる。 ―ドキンッ 心臓が飛び跳ねる。 やっぱりカッコイイよね、蓮さん。モデルさんみたい。 「何でも…ないよ。蓮さん、もう寝るの?」 ベットに肘をついて、蓮さんを見つめる。 「…俺も風呂に入る」 蓮さんはベットから下りて、お風呂へ行ってしまった。