―蓮へ―

最後の手紙になるね。蓮、あたしは此処で初めて本当の幸せを手にする事ができた。

『結婚しよう』って言ってくれた時、こんなに幸せでいいの?って思うくらいに幸せで…涙が止まらなかった。

この世界で蓮だけをずっと愛してる。光りが強すぎるこの都会で何よりも蓮は輝いてた。

あたしを照らしてくれた。あなたはあたしの『1番星』でした。

このリングに刻まれた『永遠の愛』、あたしの体はもう無いけど魂だけはずっと蓮の傍にいます。

蓮がいつか、新しい誰かと愛を分かち合えるその日まであたしは蓮の傍にずっといる。

だからあたしは…蓮を愛する気持ちを持って…この誓いを持って行くね。

今度はあたしが…蓮を照らす『1番星』になってずっと光り続けるよ。

蓮が悲くて、苦くて…押し潰されそうになった時は空を見上げて下さい。

どんな星よりも早く、どんな星よりも明るく輝いて蓮を照らすから。

これでお別れです。誰よりも蓮を愛してるよ…。誰よりもあなたの味方です。


夢月より