「そういえば、なんだけどさー。」
縁側で瑠偉が涼んでいると、原田が瑠偉の隣に座って口を開いた。
『何ですか。』
「なんで土方さんだけ瑠偉のこと忘れなかったんだろうな。」
――…瑠偉が、歴史を変えてしまったせいで消えかけたとき。
土方以外の人は瑠偉の存在をすっかり忘れていた。
『原田さんは見事に忘れてくださっていたみたいですね。死ねばいいのに、産まれてきたことを全世界に謝罪してください。地面に額をこすりつけて土下座して、こすりつけすぎて血を流して出血多量で死んでください。』
「ぁぁあ、ゴメンってぇぇえ!っていうか何で俺だけぇぇえ!?」
久々の毒舌マシンガントークが炸裂した瑠偉。
どうやら忘れられた腹いせを原田でしたようだ。
哀れ、原田。
「作者のせいだろぉー!?」
黙れ、原田。