――これは、瑠偉が消える少し前のお話。


―――
――――
――――――



『土方。』


「なんだ。」


『暇だ。』


「知るか。俺は忙しい。」



する事がない瑠偉は、土方の仕事を邪魔していた。

一方で土方は、それにめげず、書類をせっせと書いている。



(まぁ、総司が居ないだけマシか…。)


と、土方が思っていると




―――ダダダダダ


(……ん?)


土方は、まさか、と思うが



―――バンッ


「土方さん!暇です!」


「仕事しろやぁあ!」



そのまさかだった。
沖田が部屋に走りながら入ってきたのだ。