「あれ?もう帰るんですか?」 沖田は未だモグモグと餡蜜やら団子やら大福やらを食べている。 「……あぁ、仕事残ってるしな。」 『これでも小姓ですからね、ムカつくけど。本当に心の底からムカつくけど。』 「…瑠偉は黙っとけ。」 二人は立ち上がって勘定をする。 瑠偉は食べ終わっていないから、皿に残っている団子を持って帰ろうとしていた。 「おい瑠偉、行くぞー。」 『あー、ちょっと待てや。』 「命令かよ。」 勘定が終わった土方が、瑠偉を促すと、瑠偉は土方の後を追おうとした。