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「るーいーさーん!此処です、此処此処!」
甘味屋まで、随分走ったはずなのに沖田はちっとも息が切れてない。
それに比べ
『ホ、ント……沖田さ、ん……有り得、ない。』
「だ…から言ったろ。甘味、は…総司の原動力、だって……。」
瑠偉と土方は息が荒い。
二人が座って息を整える間に、沖田は注文を始めた。
「餡蜜三つと団子を五皿と大福を二つでお願いします。」
「かしこまりました。……そちらのお二人は?」
売り子が聞くも
『……団子二皿。』
「…………茶。」
二人は覇気がない声で注文した。
どうやら沖田の注文の量で気分が悪くなったらしい。



