毒舌最強少女の日常




「っ、やる!やるから離せ!」

「おぅ」


やると言えばアッサリ離す土方に呆れながら、カバンから出した箱を渡す。

土方はすぐに箱を開けて、一つ食べた。

……飢えてんのか?


土方はモグモグと咀嚼したあとに


「旨い」


と言って


「え」


顔を近づけてきた。

え。ここロビーだし、まさか


「っん」


まさかだった。
キス、された。


「ちょ、おま、はぁ!?」

「な、旨いだろ」

「そうじゃない!」


なんてセクハラだ!
ロビーにいた人たちが頬を染めてこちらを見ている。


「ーっ、バカだろ…!」

「次は口移しでもするか?」

「誰がするか!!」




今年のバレンタインデーの思い出は


ビターチョコの味と
タバコの味の


甘く苦いキス。


***********
(サイテーだ…これからどんな顔して会社に来いと…)
(チョコ渡しやすいシチュエーション作ったんだろ?嫉妬でなかなか渡さねぇし)
(嫉妬なんかしてない!)
(照れんなよ)
(誰が!)


【END】