「コイツは斎藤さんだ!小さくなったの!薬で!」

「あ゙あ゙?なに言ってんだ、似ても似つかねぇ……ソックリだな」


トシは斎藤チルドレンをガン見した後、眉間のシワを消した。

ったく…。

マジで斎藤なのか、と納得して離れていくトシの着物を斎藤チルドレンが掴んだ。


「…うー」

「……なんだ、斎藤」

「と、ぉさん」

「あ゙ん?」

「うー。とぅさん」

「………」


私はなんとなく後ろを向く。

…なんだか凄く沖田さんが爆笑してるんだが。
声も出せないくらい笑ってるんだが。


私も笑いそうになっていると
トシは私から斎藤チルドレンを剥がして、沖田さんに預けて


「瑠偉、行くぞ」


と言って、私の腕を引っ張って歩き出した。


「はあ!?何処に?」

「宿捜し」

「は?」

「子供は苦手だったが、案外良いかもな。欲しくなった」

「………は?いや、は?冗談だろ?まさか…」

「他人に声聞かれたくねぇだろ?だから宿捜しだ」

「ふっ、ふざけんなっ、断固拒否だ離せクソ野郎がっ」



**********

(つーかいい加減、我慢の限界だっつの)

(もう少し抑えとけ!!斎藤さんの幼児化にあやかんな!!)



【END】
斎藤さんは翌日、元に戻りました\(^o^)/