どうやら神様は、平凡な日常、というのがいたく嫌いみたいだ。


「……斎藤さん、ですよね」

「……う?」


沖田さんが抱えてきた子供は、斎藤さんの服を着ていて(非常にダボダボだが)、どことなしか…というか、かなり斎藤さんの面影がある。

とりあえずトシと私の部屋で緊急会議。


「いやー、今日こそ斎藤さんをぶちのめそう…じゃなくて、完勝しようと思って斎藤さんの部屋に行ったら子供いるんですもん」

「沖田さん。黒いのが隠しきれてません。っていうか、隠そうとしてないのがバレバレですが」

「そしたら斎藤さんソックリなんですよね!この子供!」

「聞けよ腹黒」



なにナチュラルに流してくれてんだ。