「な、なぁ瑠偉。俺、女になってるんだが…」


そう瑠偉に言うと
瑠偉は首を傾げて


「?…土方さんは元から女でしょう?しかも“俺”って…、いつもは“私”って言ってたじゃないですか」


と言った。


はぁぁああ!?

ま、まて落ち着け俺。…いや、私?

いやいやいや、気持ち悪いだろ、俺が「私」とか。


…とりあえず

俺は今、女。

どうやら、瑠偉の記憶だと俺は元からこの姿だ、と。


女人禁制のこの新撰組でか?


「る、瑠偉。ちょっと尋ねたいんだが…」

「はい?」

「俺…じゃない、わ、私の新撰組での立場って?」

「副長兼女中ですよね?私と二人で女中してるじゃないですか」


瑠偉の言葉にホッと息をつく。


どうやら、副長の立場は変わってないらしい。