(土方目線)


―――朝だ。

雀の鳴き声で、そう思い、目を開ける。


目覚めたばかりの視界は酷く霞んで、ボンヤリとしか見えねえが、隣に瑠偉がいるのが分かる。

上半身を起こし、くぁ…っ、と欠伸をして、着替えようとすると



「……は?」


む、胸…?

つーか、声も高くなってる。


まるで女みてえに…


そう

お、お、おお


「女ぁぁあ!?」

「――うるっさい!」


スパーンと、いつの間にか起きていた瑠偉に頭を叩かれる。


でも、そんなの気にしてられるか!!


俺…、女になってる。



「ううう嘘だろっ!?」

「……、どうしたんですか、土方さん」

「土方“さん”!?」



いつもはさん付けなんかしねえ瑠偉が…。


思考がこんがらがる。


意味分かんねえ…。