「んで?んで?副長の初恋っていつだよー。」


気になって夜も眠れねーよー。と、駄々をこねる原田。



「…確かに、経験は多い。つっても、全部寄ってきた女を相手にしただけだが。」


おかげで不自由はしなかったがな、と語る土方。


それを聞いて、なんだかモヤモヤした気持ちになる瑠偉。


続けて話す土方。




「まぁ……初恋は、…可愛い奴だった。」


「へー。副長が好きになるなら、綺麗系だと思ってたんだけど……可愛い系なんだな。」


「……ふーん。まぁ、トシだしね。女誑しだし。」


「いや、まぁ顔は綺麗系だが、性格だ。意地っ張りだし、すぐキレるし、……泣くときは、誰にも見せないように泣いてた。」



原田はうんうん、と目を輝かせながら頷く一方、
瑠偉は複雑だった。