でも、
なんだそういうことか、と納得した。


俺は林が好きなのだ、と。

前々から薄々感じていたから。




試合するなら、林がいい。

目が合うと、そらしたいがそらせない。




「んで、相手は誰だ?男か?女か?」


「……死ね。」


「俺、相談に乗ったのにぃい!?」




叫ぶ原田は放置して、俺は自室へと戻った。



―――俺は林が好きだ、と自覚して。