“一応”とか言ってしまった原田。 一応ではなく完璧に上司なのだが。 「……で?なんで副長だけ忘れなかったんだ?」 仕切り直して原田が瑠偉に尋ねる。 それに対して、瑠偉は「あぁ、そうだった。」と言って、話し出した。 『神様が記憶を消し忘れたらしいです。』 「……はい?」 カミサマ?と、怪訝そうな顔をする原田。 それに構わず瑠偉は話を続ける。 『まぁただの消し忘れです。馬鹿でしたからね、神様。ウザかったですからね、神様。』 至高の存在である神様をボロクソに言う瑠偉。