『オジサン、だあれ?』


「…………は?」



土方が着物をくいっと引っ張られ、後ろを振り向くと



「………餓鬼が何で…。」


5歳くらいであろう女の子がいた。

ブカブカの着物を引きずって歩いている。




「…おい餓鬼、名前は?」


『ん?お名前?瑠偉だよ!』


「………ぁあ?」


『だーかーら、林 瑠偉だってばオジサン!』



土方はピシッと固まる。

目の前にいる女の子は、あの毒舌少女と同姓同名。