「もし円香に手を出したら…、分かってんでしょうね」 「……何がだ?」 彼女の周りに冷たい風が吹き荒れているのを知りながら、わざと挑発するように口角を上げる青年。 それにマキはふるふる全身を震わせた。 「…っ」 (マキちゃん、駄目です危ないです危険ですっ!) 円香が彼女を止めようと腕に触れた時。 「そんな日が来たりしたら、アンタを煮て焼いて捨てて、干からびたら塵収集車に渡すわ」 (……え) ピタリ、と円香の伸ばした腕が止まった。 (塵収集車…?) ハテ、と思考を巡らせてみる。