【執筆チャレンジ】タイムカプセル(承)



「俊ちゃんあったー?」

「あんた普段から片付けなさい!!」

「うるせぇなぁ!!黙って探せよ!!」

「……捨ててたりしてね?」

「佐知!てめぇ!縁起でもねぇ!!」

結局、4人で俊の部屋から地図を探す事に…。
それにしても俊の部屋は相変わらず汚いなぁ…。
色んな雑誌が散乱、ゴミ、教科書はその下…あ、テストまである。

…あれ?

もしかして先に地図を見つけたら…中からこっそりアレ出せるかも?
あんなの二十歳の皆に見られたくないしな…。

「あ!!」

「「「え……?!」」」

「あったー!!これかな??」

玲がパッと明るい顔で見せたのは、ノートを契った紙。
紙には何か絵が描かれていて、俊の字でタイムカプセルと矢印がしてある。
まさに探していた地図だった。

「でかした!!ようしっ!!今度こそ見つけに行こうゼ!!」

「…今から?」

「俊ちゃん、時間、もう遅いよ?」

玲が地図を見つけた頃にはすでに、完全に日は暮れて夜になっていた。

「俊、明日にしよう。」

先に見つけられて、なかなか上手くいかないな…とも思ったけど、二人に便乗してみる。
だって、明日にすれば¨時間¨もあるしね。

「ちっ………。」

窓から空を見上げて、俊は悔しそうな顔をした。