4人で花壇に行くと、そこにはたくさんの花が咲いていた。
それを見て、玲は駆け出していく。

「わ、パンジーまだ咲いてる!」

「パンジーは本当は一年咲く花だからね。」

「佐知、詳しいな?」

「あんたと違うから、ね。」

「万里花!てめぇ!!」

何だか、こうしてると昔に戻ったみたいだなぁ。
って…なんだか僕、年寄りくさいな…。
そんなことを考えているうちに玲は花壇の端に居た。

「ねー!俊ちゃーん!タイムカプセルどの辺だっけー?」

「佐知!どの辺だ?」

「…だから、僕に突然振るのやめてくれる?」

「だってちゃんと覚えてねぇし…。」

頭をガシガシと掻く俊。
っていうか実は僕もあんまり覚えてないんだよね…。

「地図…。」

「「え……?」」

「忘れるからって地図描いた。」

万里花ちゃんの言葉に思わず、俊と二人でそうだった!と顔を見合わせる。

「ナイス万里花っ!!玲っ!!地図探さなきゃなんねー!!」

「え?!地図ー?」

びっくりした顔をして玲もこちらへかけて来る。

「地図って確か……俊が持ってなかった?」

「「「え………。」」」

僕の一言に3人は青い顔。
そりゃそうか…。
俊だもんな。